第2回 ちょっと違う「赤電」の巻 [鉄道趣味]
浜名湖ミニディの翌日、去年からの計画通り「赤電」レポに行ってきました。
前日とはうって変わって晴天です。
遠州鉄道「第一通り駅」を目指して歩き始めると、ビルの壁を上っているヒトが・・・
ああ、君ね・・・(笑)
で、とりあえず終点「西鹿島」まで行ってみることにしました。
浜松に近いこの辺は、都市近郊のシティライナーの趣です。
全線単線なので、途中駅は列車交換ができるようになっています。
それにしても、ダイヤはかなり密ですね。
高架工事はだいぶ進んでいて、車窓からの眺めも次第に変わって行くんでしょうねぇ。
浜松市内は区画整理のときに、もとの線路を高架にせず新たな場所に作ったために、
市内の昔の線路跡は跡形も無くなっています。
旧線路跡探訪・・・こりゃまた「鉄」の虫が騒ぎますねぇ(笑)
で、しばらく走るとホッとする景色になりました(笑)
いやぁ、いいなぁこの感じ・・・
運転手さんも車掌さんも若い方が多く、女性の運転手さんもいました。
ここには、赤字に喘ぐ地方中小私鉄のイメージはなく、
どこかはつらつとした元気の良さが目立ちました。
昔、地方中小私鉄専門の“撮り鉄”だった頃、
この手の私鉄は、やがて消えゆくものとしての寂しげなオーラに満ちて、
なんともいえぬ佇まいに涙を流したものですが・・・(笑)
たとえば・・・
’69年頃の「静岡鉄道駿遠線」とか、
’70年頃の「尾小屋鉄道」とか、
’68年頃の「関東鉄道」とか・・・
どうです、もの悲しい哀愁に満ち溢れているでしょう(笑)
かっての遠州鉄道にも、奥山線というナローゲージ(軌間762ミリ)が存在していて、
’64年に廃止になるまでは小さなDCも走っていました。
走っている姿を見てみたかったなぁ・・・写真見るだけで泣けるもの(笑)
スマートな電車が1時間に4~5本の間隔で走る、
今の遠州鉄道は、もう完全に“哀愁の列車”じゃありませんね(笑)
終点「西鹿島」に着きました。
ラッシュ時には今でも活躍する、古参の30系はここで“出待ち”しています。
前面2枚窓の通称「湘南型」フェイスの30系は、
1000系、2000系の増備とともに廃車されていって、いずれは無くなる運命です。
モハ51は30系をベースにした改良型ですが、
角ばった“顔”に何となくミニクラブマンを連想してしまうのは、自分だけ・・・(笑)
遠州鉄道はこの駅で、「天竜浜名湖鉄道」と連絡しています。
地下道を通って離れたホームに出てみると・・・
そこはまさしく、「地方中小鉄道」の世界です(笑)
待つことしばし、ワンマンカーのDCがやってきました。
JRから第三セクターへ引き継がれた、採算の難しい路線ですから、
今後は、地方交付税の問題などで厳しいものがあるかもしれませんね。
浜名湖ミニディのゲートオープンを待つ農道に、
遠くの方で聞こえたタイフォンはこの鉄道のものでした。
1時間に1本のディーゼルカーが行ってしまうと、
ホームにはまたもとの静けさが訪れたのでした・・・
って、いいなぁ、来年はこっちかぁ(爆)
ここで、初めて駅の外に出てみました。
浜松から少し離れただけなのに、ここは実に静かで、のどかな街でした。
自分は煙草は吸いませんが、F-1のボディカラーにもなったJPSやマルボロ、
洒落たジタン等のパッケージが欲しくって洋モクを買いました(笑)
懐かしいですねぇ“外国タバコ”。
それにしても、どれだけ「たばこ」なんだ!(爆)
昔は、この駅から貨物で木材も輸送されていたそうですが、
こんな4駆のトラックが走っているところを見ました。
線路に沿って工場の方へ行ってみます。
今、1000系の留置してあるこの線路は、
かって二俣線としてこの駅から先に延びていました。
駅を通り越して先の方へも行ってみます。
こちらには検車場がありますが、編成はすべて2輌1ユニットになっているので、
施設の長さも短くて済むのですね。
線路わきに「長野総合車両所」の文字が・・・
保線設備などは、国鉄(現JR)から来たものもあるのでしょうかねぇ。
改札のわきで食事中だったもので、声をかけても振り向いてもらえませんでした(笑)
このかたは、さぞかし名のある“駅ネコ”なんでしょうかねぇ。
赤電ブログより
現在、里親募集中のようでもあります。
帰りは「西ヶ崎」で途中下車します。
ホームの端からも見えてきました。
保線車両として使用されているED28です。
まだ貨物輸送があったころは、何輌もので凸型ELが在籍したのですが、
現在はこの1輌を残すのみです。
もともと「西ヶ崎」には車庫があって、側線も何本もあったそうです。
今は保線用の車輛や設備が留置されています。
この“青電”が、バラストを積んだホキを牽いて走るのを見ることができるのは、
残念ながら、ごく限られた時しかないみたいですね。
今回はここでタイムアップです。
この「新浜松」行きに乗って帰ってきました。
かって、バスやクルマに押されて次々と廃止されていった小さな鉄道たち。
早く訪れなければ無くなってしまう・・・そんな焦りから、
夜行日帰りで走り回ったころもありました。
遠州鉄道“赤電”は小さいけれど元気のある鉄道です。
今も高架事業に巨額の投資をしながら、
乗客のサービスにも力を入れています。
これは、生き残りそうですね、元気ありすぎです(笑)
よって、残念ながら私の愛する「哀愁の地方中小私鉄」からは除外です(笑)
2009-11-25 20:05
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コメント(8)
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元気があっちゃダメですか(笑)
確かに活気があって、「哀愁の~」とはいえませんね。
by ベアトラック (2009-11-26 11:14)
ベアトラックさん
ええ、ダメですよ(笑)
やっぱりどこか寂しげな感じがしないと。
やがて無くなってしまうかも知れないという、
はかない運命に泣くのですから(笑)
そういえば、サンタフェ鉄道もそんな雰囲気が・・・(爆)
by 1275GT (2009-11-26 20:53)
cocomotokyo さん
nice!有難うございます。
by 1275GT (2009-12-02 19:40)
kuwaさん
いつも、nice!有難うございます。
by 1275GT (2009-12-02 19:45)
今の車両と昔の車両がどっちが好きと考えたらやはり昔のほうが
好きだなってことがわかりました。
昔の関東鉄道なんかの車両は特にいいですね。
by いっぷく (2009-12-07 09:31)
いっぷくさん
昔(’60年代~’70年代)は夜行日帰りで、
結構遠くまで撮影に行きました。
プリントもネガもたくさんありますので、
マニアックな内容の鉄道ネタも書いてみたいですねぇ。
コメント0になっちゃうかもしれませんが(笑)
by 1275GT (2009-12-09 12:58)
ねこざかなさん
こちらの方まで、nice!有難うございます(笑)
by 1275GT (2009-12-16 22:50)
タナヤンさん
nice!有難うございます。
カントリーマン、素敵ですねぇ。
by 1275GT (2010-01-03 11:33)