やっぱり、短い方が・・・ [minicar]
短いに越したことはないのは、なにも女性のスカート丈に限りません(笑)
まぁ、男子たるものそっちの方が興味深いのは当たり前ですが・・・たとえ歳はとっても(爆)
’60年代のシトロエンのラリー部門の担当者は気付いたんでしょうね、
どうせFFなんだからボディをチョン切って、ホイールベースを短くすれば、
ハンドリングもシャープになり、よりいっそう機動性が増して、
あのコマネズミみたいなミニに勝てるんじゃないか・・・ってね(笑)
(シトロエンのミニカーは’65年車、為念)
’66年のモンテカルロ・ラリーはミニ乗りにとって忘れられないレースです。
’64、’65年とモンテに勝ち続けていたミニクーパーは、この年も万全の態勢で挑みました。
トップでゴールした、マキネン、イースターのコンビはもちろん、
ワンツースリーフィニッシュというかってない最高の成績で、
このラリーを終えたチームもさぞ盛り上がっていたでしょう。
ところが、ラリー終了後にヘッドライトが減光(下向きに)出来ないという理由で、
3台のミニクーパーは失格となり、4位に入ったシトロエンが、
繰り上がって優勝するという、何とも後味の悪い結果になります。
当時のヨウ素球はWフィラメントじゃなかったので切り替えられなかったんですね。
同じ理由で、フォードチームも失格となっています。
主催者のACM(モナコ王立自動車連盟)の思惑がフランスよりだったとか、
勝ち続けるミニに対して他のメーカーから圧力があったとか、
もう今となっては真相は闇の中ですが・・・
何とも不幸な巡り合わせのGRX555Dですが、この現状は哀しいですね。
完璧にレストアしてヘリテージ・モーター・センターの一番目立つ所に飾ってほしいです。
なんと言われようとトップでゴールしたのは間違いないのですから。
で~DSですがこれくらい短いです。
特にルーフの部分の面積が小さくて、軽量化にも一役買っているんでしょうかね?
しかし、いかんせんそれでもDSは重かった。
さらに複雑なハイドロニューマチックの油圧を高く保つために、
それなりのパワーをそがれることもあってか、パワー不足に悩まされます。
それでラリーでも、スピードよりも耐久性を求められる戦いを選ぶようになったんですね。
DS23の時代は、ポルシェやアルピーヌのような、
軽量でハイパワーな生粋のスポーツカーが相手では、
ショートバージョンとはいえ、シトロエンの戦闘力は目に見えて落ちていきます。
そこで、シトロエンは当時経営の行き詰っていたマセラティを傘下に収め、
なんとかエンジンにモアパワーを得ようとしたのかもしれません。
カタチも大分チョロQっぽく無くなって、ルーフも低くてスマートなデザインですね。
実は、マセラティを買収したのには、このクルマの存在が大きかったのです。
当時シトロエンはフラッグシップたる高性能なモデルの必要性を感じていました。
そこでマセラティ製のV6、2.7ℓ(最終的には3ℓ)エンジンを積み、
FFながら最高速200キロ以上を出せる豪華なグランツーリスモ、
シトロエンSMを、満を持して世に送り出したのですね。
しかし、ハイドロニューマチックとイタリア製高性能ユニットとは相性が悪かったようで、
皮肉にも、それぞれの弱点がネガの方に出てしまうことになります。
トラブルの多さや“悪夢”とまで言われたメンテナンス整の悪さから、
シトロエンとしては5年という短命なモデルに終わってしまいます。
もちろん、“この手”のクルマには熱狂的なマニアがいるのも常で・・・(笑)
今でも世界中(もちろん日本でも)で悪戦苦闘しながら楽しんでいるマニアがいます。
同じパワーユニットを使った兄弟車ともいえるマセラティメラクは、
それでもすべてをハイドロの油圧で賄っていなかったので、
アフターパーツや他車のパーツを使って”フツーに戻す”など工夫して乗られているようですね。
まぁ、それでも維持し続けるには“修行”がいりそうですが・・・(笑)
もちろんこのSMにも“ショート”はあるわけで、
長年の経験からか、チョン切りかたも見事な出来栄えです(笑)
リアスタイル等は陸に降りた”宇宙船”の様なオリジナルと比べると、
まるでバンのような四角いカタチですが(笑)
戦うスタイルもフランス流と言うことなんでしょうね。
さて時代は変わって「グループB」の全盛期。
プジョーやアウディ、ランチア等の恐竜マシーンが闊歩していた時代、
シトロエンもBXをベースにBX 4TCというマシーンを規定通り200台作りました。
トレッドを広げたワイドボディに大型のリアウイング、
プジョー504のエンジンにターボを付けたのですが、パワーはやっぱり足りてません(笑)
4駆もフルタイムではなく、おまけに頑なに拘ったハイドロニューマチックが裏目に出て、
実戦ではトラブル続きで、明らかに戦闘力の無いマシンでした。
結果200台の内、競技で消耗したものも入れて3~40台が登録され、
残りはすべてスクラップになったという残念なマシンです。
近年のシトロエンは再びラリーにチカラを入れているようですが、
今や速さもパワーも、もはやトップクラスです。
ただ、ひと目見てシトロエンとわかる・・・あの“残念”なマシン達ほどの魅力は感じませんがねぇ(笑)
2012-02-20 00:23
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ええっ、モンテ出場したDSって、こんな切っちゃってたんですか!
コーギーのモデルでしか知らなかったので・・・(滝汗)
つか、コーギーのDSはフツ―のスタイルですよね???
by ねこざかな (2012-02-20 04:09)
ねこざかなさん
この妙に短いDS、気になるんですよねぇ。
DSっていうとリアタイヤが見えないくらい低い、
まるでボートのようなリアスタイルの印象があって・・・(笑)
「ファントマ」でしたっけ?、半分になっちゃったDSが、
前半分だけで走るシーンがありましたよね。
by 1275GT (2012-02-20 22:19)
ベアトラックさん
いつもnice!有難うございます。
by 1275GT (2012-02-20 22:22)
Miniを知った幼少の頃、そして免許が取れる年になっても
あまりにも高値の花のMiniは雲の上のくるま。
僕はバイクの方が好きでした。
あの頃は「イノチェン」がいっぱい、そしてかの6連メーター
これを装備していたのがフロンテクーペ(笑)
それに乗りたくて4輪免許を取りに合宿で本庄へ
そこで同じ区から来てた50歳くらいの方が
これに乗りたくて免許取りに来たんだよ!って
コース内に置いてあるシトロエンSM(笑)
以来、変った人が乗る車(爆)
でもこのちっこいの、いいいなぁぁ~~~♪
by ちんたん♪ (2012-02-21 00:37)
ちんたん♪さん
免許、自分はなんでもいいから早くクルマに乗りたくて、
18歳の夏休みに僅か2週間程で取りました。
ちんたん♪さんもご存じのあのA立です(笑)
まだAT限定もないし、若い女の子なんてほとんどいなくて、
必要に迫られたおばさん達が、3速コラムのセドリックで、
クラッチに悪戦苦闘していましたね(笑)
駐車していた教習車の列に突っ込んだおばさんが、
同期の“有名人”でした(爆)
ミニのラリー車は以外にも早くハイドロをあきらめています。
この点はGr.Bの時代まで頑張ったシトロエンはエライです(笑)
by 1275GT (2012-02-21 20:23)
ひろっぴさん
いつもnice!ありがとうございます。
by 1275GT (2012-02-22 21:26)
レースで活躍したヒストリック・ミニがこんな惨状じゃあ可愛そうですね~
シトロエンってナンであんなにかっこわるいんだろうって若い頃?は思いましたが、今は欲しい車の一つです。馬車みたいな所が貴族社会ですね。。。^^;
by komakura (2012-02-28 03:38)
komakuraさん
有難うございます。
ほとんど“ドンガラ”状態ですが、それでも残っているだけましです。
日本では古い希少なモデルでも、ほとんどが潰されています。
もちろん新技術の秘密保持、と言うこともあるのでしょうが・・・
でも“あの”ホンダでさえ初期の試作F-1とか、S360!とか、
最近のシトロエンは面白そうですね。
仏車も一回くらい(勿論買って)乗ってみたいですねえ(笑)
by 1275GT (2012-02-28 21:15)
そう言えば、楽器の世界にもショート・スケールなるギターが沢山存在します・・・・ちょっと強引ですか(笑)
有名どころではレスポールJr、デュオソニック、EBシリーズ。
あとアコギではギブソンの最高峰にバートランド(10ccが使用)。
もちろん、ジョンが愛して止まなかった『Rickenbacker325』もショートで
したね。使い勝手以上に短くなければ出ない音もあった(テンションは緩い)大好きなギター達ですよね。
by スタンダード (2012-02-29 23:34)
スタンダードさん
思えば、ショートスケールには個性的なギターが多いですね。
’60sのディオソニックを持っていたことがありますが、
あの独特の柔らかい音が忘れられないですねぇ。
リッケンのスチューデントモデル、
1000や900などの3/4モデルも可愛いですよね。
最も“ちゃんとした”ヴィンテージが買えるほどの値段ですが(笑)
by 1275GT (2012-03-02 21:16)
いっぷくさん
nice!有難うございます。
オリンピックで街の様子も大分変りそうですね。
またリポートしてください。
by 1275GT (2012-03-17 11:07)
3番目さん
nice!有難うございます。
by 1275GT (2012-05-11 20:29)