ビートルズと謎のクルマ達 (ジョン・レノン後篇) [ザ・ビートルズ]
大分更新に手間取っておりますが、ボチボチと頑張りましょう。
問題は、この考察をどこまで“軽く”出来るかにかかっていますが・・・(笑)
例のサイケ柄の他にも白いロールスを所有するほどのジョンは、
やはり成功者としての証しを主張をしたかったのでしょうか?
‘60年代のロールスは特別の存在でしたからねぇ。
ジョンが’65年に購入したメルセデスの230SLは、
フェラーリであれほど“手を焼いた”クラッチが無いAT仕様のスポーツカーでした(笑)
なのに、この辺りがジョンが自らステアリングを握った最後のクルマのようですね。
例のフロリダの博物館に収まっているジョンの230SLですが、
直線基調の小柄なボディに端正なフロントマスク、ハードトップのカタチも独特なデザインで、
当時(今でも)人気を博したヒット作でした。
その後に買ったオーダーメイドの内装を持つ、白いメルセデス600プルマンの6ドアリムジンは、
アメリカに渡るまで3年間程乗り、その後はジョージに譲ります。
下の写真は旧い英誌の記事ですが、ジョンの事故の事が載っていますね。
このクルマのその後は以前書きましたが、
素晴らしいヒストリーと共に現存します。
実はジョンがアメリカに渡ってからのカーライフは、思ったほど興味深いものではありません。
自らステアリングを握ることが無くなったのが最大の原因ですが・・・
例のサイケ調ロールスのその後も以前書きましたね。
結局‘79年に買ったこのメルセデスの300TD(ワゴン)が、最後の愛車になってしまいました。
このクルマもフロリダの博物館に実車があります。
正直に言うと、実は以前このクルマを買おうと思った時があります。
某独P社製スポーツカーの後に、1台のクルマに長く乗りたい衝動に駆られて、
近くのヤナセに行って試乗したことがあります。
最も、長期ローンでもなんとか手が届くのは4ドアセダンの240Dが精一杯でしたが・・・
ゴルフDに乗った時も感じたのですが、低速トルクの太さが印象に残っていますね。
いずれにしても、オッサンの若い頃は一生懸命働けば夢が叶う良い時代でした(遠い眼・・・)
閑話休題、実はこの博物館にはポールのミニもあるのですが(下の画像)・・・
先般“リバポール?”からお帰りのスタンダードさんのご指摘の通り、
ポールと一緒に写っていたラドフォード・ミニの、ナンバープレートの“3”の数字に注目です。
明らかに字体の違いがありますね(上の画像)。
かねてよりポールのミニは事故で失われたという説もあり、
ボディカラーも当時と若干の違いがあるというのが謎でしたが・・・
ポールの後に何人か存在すると思われるオーナーの誰かが事故ったのでしょうか?
と、言うような豆知識ですが・・・だからどうしたというのはナシですよ(笑)
ニューヨーク時代のジョンを語る上で外せないのが「失われた週末」でしょう。
お互いの才能に導かれるようにして共に過ごしてきたジョンとヨーコですが、
アーティストゆえの葛藤なのか、はたまた他愛のない痴話げんかなのか、
二人が約1年半にわたる別居生活を送ったことですね。
その間ずっとジョンと暮らしていたのが、長いこと二人のアシスタントをしていた、
中国系アメリカ人の女性メイ・パンでした。
後年、彼女が書いた「ジョン・レノン THE LOST WEEKEND」には、
今まで知りたかったけれど、わからなかった事のほとんどがありましたね。
一般には、この頃のジョンは酒やクスリに溺れた、
どうしようも無い生き方をしていたと思われていますが・・・
たとえば、当時“犬猿の仲”と言われていたポールとジョンは、
ふたりでセッションを楽しんでいたり。
そして「あの」白いピアノを弾くポール。
息子ジュリアンとの時間を大切にする良き父であったり、
ジョンの生き方を知る上で、とても大切な時間であったんだなと・・・
ただひとつショッキングな出来事は、
膨大な契約内容に関する書類に譲れない個所があって、
メンバーの中では最後までサインをしなかったジョンが、とうとう応じた写真です。
これで、ビートルズは終わりました。
ちなみにこの場所はディズニーランドのホテルの一室です。
メイは不似合いな場所だったと言っていますが・・・
却ってそれでよかったと思いませんか?
この時期、唯一登場するのが、この‘68年プリムスバラクーダです。
これはジョンがスタジオへ行くときや帰りに、約束通り迎えに来ない運転手に業を煮やし、
メイに中古のバラクーダをプレゼントして、アッシーにしたときのことです。
最もジョンは「中間搾取を排除しよう」と言ったそうですが(笑)
バラクーダも結構なマッスルカーでしたがメイは気に入っていたようです。
やはり行動的で闊達な女性だったのでしょう。
さらに7LV8のヘミ・エンジンを積んだヘミクーダと呼ばれる過激なヴァージョンもありました。
ボンネットのパワーバルジが凄味を感じさせますね(笑)
当時は色々な問題の係争中で、メンバーの口座は凍結されており、
6年落ちの中古車しか買えなかったのでしょう。
それでもジョンとメイは二人の家を買って住むことを夢見ていました。
結局その夢も叶わずに、音楽の世界に戻ったジョンは元の暮らしに帰って行きました。
やや、危うくなりながらもやっと書き続けた「ビートルズと謎のクルマ達」ですが、
大分陳腐になった、ハリーポッター風のタイトルと共にひと段落しましょうかねぇ(笑)
2013-01-16 23:46
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コメント(7)
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おはようございます。最近よく出版されているBeatles本よりずっと楽しませていただきました。
by conta (2013-01-17 07:16)
クルマ視点で捉えたビートルズ研究、いつもながら素晴らしい・・・
好き♡ということのパワーを思い知らされる気がしますww
by ねこざかな (2013-01-17 11:05)
contaさん
有難うございます。
去年はデビュー50周年と言うことで、
音楽誌のみならず、一般男性誌もビートルズ特集だらけでしたね(笑)
内容はどれも似たり寄ったりで、目新しい事はありませんでした。
なのに、表紙や〇〇特集だけで、すべて買ってしまいました。
まんまと乗せられた感じです(笑)
by 1275GT (2013-01-17 21:11)
ねこざかなさん
有難うございます、褒められて伸びるタイプです(笑)
それなりに自分も楽しみましたが、内容は反省点ばかりで・・・
クルマ視点でもう少し掘り下げたかったんですが、
意外と彼らの日常はわからないことばかりで・・・
これからもライフワークとして“研究”します(笑)
by 1275GT (2013-01-17 21:27)
240Dって結構残ってませんか?
今でも時々見かけます!
近所にショップでも?
・・・ああ、ありますね(笑)
R&Rは自分で運転する車じゃないですよね
お金持ってるんだから、運転手は雇うべき!(爆)
by ちんたん♪ (2013-01-18 00:38)
ちんたん♪さん
メルセデスのディーゼルは独国ではタクシーに使われた位、
丈夫で維持費もかからないクルマでした。
いい道具ですね。
シンシアによるとフェラーリをドライブするジョンは、
人が変わったようで怖かったと・・・
自分でも「オレは向いてない」と・・・思ったかどうか、
運転は辞めたようですね(笑)
メンバーの中で最後までサインしなかったのが、
ジョンだったというのがちょっと不思議でしたね。
by 1275GT (2013-01-18 08:49)
goingさん
nice!有難うございます。
by 1275GT (2013-01-29 22:54)