あなたは稲妻のように・・・：ＴＨＥ・ＢＥＡＴＬＥＳ世代のＭＩＮＩライフ：SSブログ

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あなたは稲妻のように・・・　[minicar] [編集]

無類のクルマ好きの少年だった私は、’６４年の日本GPを忘れることができません。
メインのフォーミュラレースのサポートイベントだったGTレースに登場したポルシェ９０４、
そのあまりのかっこよさにノックアウトされちまった私の、これはとても長い“恋”の話です（笑）

このレースに合わせて日産が作ったスカイライン２０００GTは、
１５００ｃｃの４ドアセダンのフロントを伸ばして、６気筒２０００ｃｃのエンジンを積むという、
とてもわかりやすく、それでいて迫力満点の方法で誕生しました。
その見るからに普通じゃない外観は、モンスターマシンを予感させて、
クルマ大好きな少年たちの胸を熱くしたものです。

ところがレース間際に登場した、シルバーの低く流れるようなボディのレーシングカーは、
まるで異次元のかっこよさで、４ドアセダン改のスカイラインなんて、てんで目じゃなかったのです。

予選でクラッシュしたダメージがあるにもかかわらず、
レースでは別格の速さで優勝をさらったのはもちろんのことです。
が、ただ１周だけスカイラインが前を走ったのです。
これはドライバーどうしの約束があった・・・というのが通説ですが、
レースには負けたけれど、スカイライン２０００GTの将来を決めた大きな出来事になったのです。

写真はアドバンスピリットのS54Bとポリトイの９０４です。
ポリトイにはシルバーがないので、それらしいりぺで代用しました。
もちろんゼッケンは違います（正しくは１番です）。

最近は数多くの９０４のミニカーがありますが、
昔はポリトイのMシリーズとカドーしかありませんでした。
手前の赤いのはビテセですが、隔世の感がありますね（笑）

ミニカーの世界ではポルシェはとてもメジャーな存在で、
特殊なモデルを除けばほとんどがモデル化されています。
後年のルマン連勝時などは色違いゼッケン違いなど、それこそ無数に・・・
もちろん古いモデルも数多く出ています。
シルバーのタイプ７１８F-Ⅱは手前がソリド、奥がダリアソリド（スペイン）です。
右のタイプ８０４F-Ⅰはマジョレの小スケールです。
背中のファンでもわかる通り空冷フラット８を積んでいます。
確かフランスGPで１勝を挙げていますね。
この２台は、先日鈴鹿のポルシェのイベントにドイツ本国からやってきて、
軽快な走りを見せました。
音を聞いてみたかったなぁ。

５５０スパイダーはレーシングカーとして傑作なのはもちろんですが、
ジェームス・ディーンが命を落とした悲劇のマシーンとしても知られています。
手前がソリド、グリーンがダリアソリド、４７番がべレムです。
隣はソリドのRS61、右の２台はブルームです。

９０６は９１１のために開発された空冷フラット６を積む名車です。
マシーンとしての寿命も長く、日本でも活躍しましたね。
ちょうどミニカーが黄金期のころなので、数多くの９０６が存在します。
手前左の仏デインキーとソリド（２台）がお気に入りですね。
奥は左からマーキュリー、コーギー２台、ジョアル、ガマ、シュコー（マイクロレーサー）、
さらにその奥がプラノレブ２台です。

軽量化などの競争力アップを目指して開発された９１０は、
タイヤの小径化など新しい技術のテストベッドとして、数多くのプロトタイプが存在します。
ミニカーの９１０はメルクリンがとてもシャープな良いモデルを出しています。
メーベの抑揚のあるディフォルメもなかなかですが・・・

メーベはやがてスピードホイールを履かされ、メーベの名前が小さくなって、
グラントロスのパッケージでは思いっきりオモチャっぽくなってしまいました・・・

９０７は高速バトルが激しくなったレースに向けて、より低く、長く、スタイリッシュなマシーンです。
これしかない９０７は、メルクリンは初期の６気筒モデルです。
３リッターフラット８を積む９０８はソリドから出ましたが、
ちょうどソリドが業績悪化のころで、日本に入った数が少なかったのでしょうか？
入手に苦労した思い出があります。
右の“半完成品”はTOP43でデカールによって３種類作れるようになっています。
当時八丁堀にあったコジマに注文して、入荷を待って手に入れたものです。
でも、型はソリドのまんまなんですが・・・（笑）

ツイスティなコースに向けて作られた９０８/０３は、オーバーハングを切り詰めた独特なスタイルです。
左上のベストを除いてすべてマーキュリーですが、ブルーの３台のノーズ右下に注目！
あとスペードのデカールが揃うとフルコンプなのですが・・・（笑）

このころのマーキュリーは日本の商標登録の関係で、
シャシーのマーキュリーの文字は削り取られ、箱は意味のないデザインの赤い箱に入れられて、
マーキュリーのコレクターにはちょっと悲しい時代でした。

日本のレースにも９０８や９１７などポルシェのレーシングカーが持ち込まれましたが、
どれも海外のプライベートチームからのレンタルマシーンとあって、
圧倒的なパフォーマンスは望むべくもありませんでした。
しかしサーキットに運び込まれたポルシェのマシーンは、
ガソリンを入れてオイルを確認しただけで簡単に走り出し、
すぐにトップレベルのタイムを出せるという、
工業製品としての完成度の高さというか、技術力のすごさを見せつけました。

初めてドイツ車に接した時も、きちんと正確に組まれたものが高速で回るようなエンジンフィール、
きちんと路面に追従する足回り‥等々、感銘を受けたことを思い出します。
あこがれの“恋人”ポルシェは水冷の９２４Sに３年ほど乗ったことは前に書きました。
それ以来ドイツ車は手放せなくなり、６台乗り継ぐことになったのも、
走る機械としてのつくりの良さ、それを製品として作り出す技術力の高さにほかなりません。

やがて世界のレース界を征服するモンスターマシーン、９１７の話はまたこの次に・・・

2008-08-13 14:00 nice!(3) コメント(11) トラックバック(0)

nice! 3

残暑お見舞い申し上げます。
・・・絶句！（笑）
by ベアトラック (2008-08-14 07:28)

ロンツーです。
今回はポルシェ特集ですか・・・
故中島大先生にも勝るとも劣らないコレクションですね！！！！
メーベの箱とかグッときますね。
メーベだからマークが目なのか・・と思ってた時期もありました。（爆＆恥）
by メルシー (2008-08-14 08:50)

ベアトラックさん

３０度を超える真夏日は、いつまで続くのでしょうね。
外にいると身の危険を感じるほどです（笑）
ブログネタも室内で済ませようかと・・・

嗚呼、ひとつかみできる棚が欲しい！（笑）
by 1275GT (2008-08-14 17:45)

ロンツーさん

メーベで目！そうだったんですかぁ（笑）

前回あたりから箱のあるものは、箱も入れて写していますが、
マーキュリーの元箱（プラケース）、やはり欲しいですねぇ。
ポルシェは９１７からの後半もいずれ・・・
これがカッコイイんですよ、ホントに（笑）

by 1275GT (2008-08-14 17:54)

ロンツーです。
やはり、後半もありますか！！

アンティークミニカーの箱はそれだけでノスタルジーを感じさせるので、いいですよね！
なるべく箱付きで手に入れる様にしています。
by メルシー (2008-08-16 08:08)

９０４・・・
少年時代の私は自転車小僧でした。
休みと言うとトレーニングと称して湘南方面へ
横浜を過ぎると面白い車にバッタリというのも
楽しみの一つでした。
とある小さな中古車屋でヤレタ９０４を見たことがあるのです。
知識は無いですが、ＧＴＳとも言いましたよね？
シルエットはもちろん、そのボディーサイズがグッときました。
しばらく眺めていましたね・・・。
その前をコスモスポーツが走り抜けていったり
ＳＲ３１１？と思ったらダイハツコンパーノだったり・・・
面白かったなあ～♪
で・・・

忘れない、あなたが、残していった、傷跡だけは・・・♪

・・・って？　（笑）

by ちんたん♪ (2008-08-16 15:58)

ロンツーさん

再度、コメントありがとうございます。
後半はマックィーンの映画「栄光のルマン」でもお馴染みの９１７や、
日本のレースでも大活躍した９５６（９６２）を並べます（笑）

ミントボックスはコレクターの憧れですね。
うちのは“量”なので、箱は少ないです（笑）

by 1275GT (2008-08-16 22:06)

ちんたん♪さん

あの９０４はレースの後、９１１の６気筒を積んだりして、
ナンバーを付けて走っていたそうです。
後年、秋田の有名なコレクターが手に入れられて、
オリジナルにレストアされました。
が、最近オーナーの方が亡くなられました・・・
あの９０４、何処へ行ったんでしょうねぇ？

やっと手に入れた水冷９２４Sも維持できなくて手放したことは、
自分の中では悔いが残りましたねぇ。
それと“空冷”のフラット６にはまだ未練があります（笑）
by 1275GT (2008-08-16 22:17)