SSブログ

明治の機関車に会う [鉄道趣味]

DSC00069.jpg
後ろ向きな生き方のせいか(笑)古いものには強い憧れを感じます。
まぁ、女性だけは若くてカワイイ娘の方がいいですが・・・結構フツーでしょ(笑)
そんな訳で、近くで古いSLのたくさんある所「青梅鉄道公園」へ行ってきましたって、なんか変?

DSC09504_new_0000.jpg
その名の通り公園の中に機関車が一杯並んでいるようなところですね。
入場料は100円、公園の駐車場は無料です、えらいですねぇJR東日本(笑)

DSC00073_new_0002.jpg
我が家に最も古く半世紀もの間、この状態(真鍮無塗装)で動態保存しているHOゲージの2120型(B6)です。
ちなみにこのモデルを作ったカワイモデルは、
今も神田須田町にあります。

DSC00081_new_0000.jpg
箱の中のクッション材は昭和40年の新聞でした。
いすゞベレットの広告が時代を物語っていますね。
もちろん、このようなハンドクラフトのモデルは当時の中学生に買えるようなはずも無く、
父親の仕事関係のひとが、「君なら大事にしてくれそうだから」とくれたのです。
今でもたまには走らせて“動態保存”していますが・・・
ちょっと動きが良くないのでそろそろ全検ですかね(笑)

DSC_0042.jpg
DSC_0051.jpg
これが2120型です、当時の国鉄にあって小型機関車の代表格として200輌以上が在籍し、
小型で性能が良かったために入れ替え用等の用途で長く使われました。
この個体(2221)は明治時代の英国製です。

DSC_0049.jpg
新橋ー横浜間を走っていた110型ですね。
もはやこうなると機関車と言うより歴史遺産のような感じがしますね。
もちろん140年ほど前の英国製です。
明治時代の英国は、あらゆる分野で進んだ技術を持っていたことがわかりますね。

DSC_0050.jpg
DSC_0053.jpg
旅客列車の機関車として台数も多かった5500型です。
高い位置に付いたシリンダの形が特徴的です。
ん、えーとどっかで見ましたね。

s-DSC03436.jpg
東武博物館に保存されている5号機(6号機もあります)とは兄弟ですね。
当時、東武鉄道は関東ではSL王国として数10輌のSLを保有していました。

DSC03511.jpg
広く北関東から首都圏に生活物資や建築資材等を運ぶ重要な鉄道でした。
今のスカイツリーのあるところは、大きな貨物の操車場、車両基地、セメント工場等の跡地です。

DSC_0043.jpg
DSC_0052.jpg
明治末期から大正にかけて700輌近くが量産された、旅客用の機関車「ハチロク」です。
輸入機関車を十分に研究した成果は、日本の鉄道技術に大きな進歩をもたらしました。

DSC_0055.jpg
DSC_0057.jpg
9600型(キュウロク)は火室を広くするためにボイラーが高い位置にあり、
独特な外観をしていますね。
性能も良く800輌近く作られ、SL最後の日まで走っていました。

DSC_0012.jpg
DSC_0029.jpg
言わずと知れたD51型、デゴイチの愛称で1000輌以上が日本中で活躍し、
SLの代名詞のような罐です、この個体は煙突に集煙装置を付けた最後の頃の姿ですね。
動態保存機はJR東日本のD51498が有名ですが、ボイラーの空焚きと言う「事故」で、
あわや廃車かと危ぶまれましたが、かなりの修理費と時間をかけて復活しました。
京都の梅小路機関区でもD51200が動態保存されていますが、
Wikiによるとロシアと台湾にも走っている罐があるそうです。

DSC_0013.jpg
JR北海道の2両を始め、大井川鉄道の2両、真岡鉄道の1輌と、
TVドラマや映画に登場するSLの大半はこのC11ですね。
さすがに、本線を走る長距離の旅客列車は無理がありますが、
「それはないだろう」と思うのは鉄チャンだけですかねぇ(笑)

DSC_0014.jpg
DSC_0017.jpg
このE10型が旧国鉄時代で最後に新造されたSLです。
急こう配用に作られたので、すべての重さ(100tあります)が車輪にかかるように、
テンダー(炭水車)の無い1-E-2の軸配置のタンク機です。
当時、牽引力は国内最強だったそうです。

DSC_0016.jpg
DSC_0085.jpg
しかし、5個並んだ動輪が線路にかける横圧はかなりの負担だったようで、
1,2軸はフランジを薄くするなどして横動を許し、3,4軸はフランジの無い車輪を使っています。

s-DSC05954.jpg
ちなみにフランジとはこの車輪の外周にある“出っ張り”のことです。

DSC_0091.jpg
DSC09533.jpg
また、煙害から乗務員を守るためこのタンク側(後ろ向き)が正面として作られました。

DSC_0090.jpg
DSC_0089.jpg
したがって、他の機関車と違い右側が運転席となっていました。
しかし、わずか数年で電化が進み、たった5輌しかないE10もその持てるチカラをもてあまします。
新造機としては異例に短い寿命でした。

DSC_0373.jpg
DSC_0390.jpg
急こう配専用の貨物機、古い4110型(これは美唄鉄道の車両)が、
同じEタンクながら長く使われたのと対照的ですね。
北の地で初めて実物を見た時、その大きさに圧倒されましたが、
E10はそれよりさらに大きくて、最強のSLの迫力は一見の価値がありました。
出来れば動態で保存して欲しかったけれど・・・

DSC_0069.jpg
DSC_0072.jpg
ここにはSLだけではなく、懐かしい0系新幹線もあります。
我々の世代は、“修学旅行のおもひで”なんかがあって、
このシートに座っただけで涙が出ますが・・・(笑)

DSC_0073.jpg
DSC_0076.jpg
こんな運転室だったんですねぇ・・・260キロ、ものすごく速かった想いがありましたが、
今年「はやぶさ」に乗っては見たものの、あまりの速さに旅の情緒も何も・・・早すぎ(笑)

DSC00086.jpg
DSC00089.jpg
で、グッズコーナーへ行くと、こんなものが・・・
今ではあまり使われない枕木用の“犬釘”ですね。
この状態で並んでいたので、「これは、商品ですか?」っと、
『えっ、欲しいんですか? いくらなら買いますかぁ?』・・・
結局、えらく安い金額で譲ってもらったんだけど、いいのかなぁ・・・ここに書いちゃって(笑)
手作りっぽいし、売り物じゃなかったんじゃないのかな・・・ま、いいか。

さぁて、鉄ネタでお腹一杯になっちゃいましたね(笑)
お付き合いいただいた方、有難うございます。

nice!(6)  コメント(13)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 13

conta

全て素晴らしい保存状態ですね。メンテしている方も半分趣味なのかも知れませんね。 小生の中・高生の頃は、まだ原宿でSLが走っているのを見かけました。今の埼京線が貨物線だったころの話ですが。
by conta (2012-10-02 14:16) 

1275GT

ベアトラックさん

いつもnice!有難うございます。
写真、楽しませていただいていますよ。
by 1275GT (2012-10-02 21:26) 

1275GT

contaさん

きちんとした屋根の下できれいに保存されています。
屋根は最近設置したようですが・・・
塗装の補修はまめに行っているみたいですね。

中学生の頃は、まだ成田線のC58が上野まで来ていました。
途中の荒川土手(金八先生で有名な・・・)まで、
早朝から写真を撮りに自転車で通いました(笑)
by 1275GT (2012-10-02 21:37) 

komakura

ううん、真鍮製の?機関車が欲しい(笑)昔、吉祥寺のハモニカ横丁にあつたお爺さんが開いていた鉄道模型店を思い出しました。
by komakura (2012-10-02 22:53) 

ちんたん♪

カワイモデル(涙)
通いましたとも!家から近かったせいも有りますが
完成品なんか買えず、真鍮のパーツとして売られてた
D51のほんの一部をドキドキしながら買ったり。
ましてや青梅鉄道公園(近く無いですよね?(笑))
は小学校の友人のお父さん(有名なカントリーミュージシャン)
に連れられて、生まれて初めての外車(マーキュリー)
に乗って行ったのです。
途中、車は故障し立ち往生(笑)着いた時はもう閉園間近で
写真を撮ったのですが暗かったような・・・。
ミノルタ16のカメラだったかな?
忘れかけていた思い出を、たくさん思い出しました♪
ナイスなBlog、ありがとうございます。

それにしても、よく覚えていますよね(爆)
by ちんたん♪ (2012-10-02 23:44) 

1275GT

komakuraさん

昔はおもちゃ屋さんではなく“模型屋さん”というのがありましたよね。
店内はプラモやHOゲージ、材料のバルサや竹ひご、
真鍮板やパイプなんかで溢れていましたね。

完成品は高くて買えなかったので客車や電車は、
「小高模型」のプレスボードキット(紙製です)専門でしたが(笑)
by 1275GT (2012-10-03 12:33) 

1275GT

ちんたん♪さん

カワイモデルは中学生のお小遣いでも買える、
安価で良心的なモデルが多かったですね。
ED14やC11“タイプ”等、キットを組んだ思い出が・・・
HPを覗くと、半世紀たった今でも扱っているモデルがあるんですねぇ。

有名なカントリーミュージシャンとマーキュリーで・・・って、
青梅鉄道公園・・・行ったんですか?
それにまたミノルタ16なんてマニアックなカメラで・・・写真を?(笑)
良く覚えていらっしゃいますが、内容が濃過ぎて良くわかりません(爆)

雨が降っていたもので道は空いていました。
それに、我が家の雨天専用マシンのタイヤを新調したもんで、
ワタシも故アイルトンと一緒で雨は得意ですよ(笑)
数年前の浜名湖の帰り、土砂降りの雨の中で、
あまりの速さと華麗なテクニックが、官憲の目にとまったほどです。
大きな声では言えませんが、青梅なんかすぐです(笑)
by 1275GT (2012-10-03 22:18) 

conta

青山の古本屋さんは以下のとおりです。 午後2時からですが、時々休業されるので事前に確かめた方が良いかと。まずはWEBで検索してください。
自動車趣味の店 ロンバルディ
東京都港区南青山3-15-2-1F
TEL:03-5785-3371

by conta (2012-10-06 20:06) 

1275GT

contaさん

わざわざ有難うございます。
最近、蔦屋のような大きな店舗にも、
クルマ関係の図書のコーナーがあるようですが・・・
こう言う、程よく小さな店が好きです(笑)
長年探していたモノに巡り会いそうな気もしますね。
by 1275GT (2012-10-06 23:10) 

1275GT

ねこざかなさん

いつもnice!有難うございます。
ヤバいです!ネット通販のカード決済がばれました(爆)
by 1275GT (2012-10-11 12:35) 

1275GT

(。・_・。)2kさん

nice!有難うございます。

by 1275GT (2012-10-13 20:26) 

JUN

ご無沙汰しております。
わざわざ青梅まで・・・。
うちからは近いのですが、もう30年以上行っておりません。
O系もあるんですね~
HOもNも子供の頃はお金がなくて買えませんでした。
確か段ボール紙か何かで作った記憶が微かにあります。
犬釘、八高線でD51を撮りに行ったときに線路で拾ったのがどこか実家にあると思います。
塗装するときれいですね。
すてきなお話、ありがとうございました。
by JUN (2012-10-25 10:20) 

1275GT

JUNさん

このあいだ横浜の「原鉄道模型博物館」へ行ってきましたよ。
あまりの素晴らしさに圧倒されました(驚)
写真×なのでブログネタには出来ませんが、
ちょっと“鉄”方面に気持ちが傾いております。
近々、ウチの鉄道模型も発掘してみようかな・・・(笑)

久々にそっちの話もしたかったのに、お会いできなくて残念です。
ミニの話は、何故か毎週ちんたん♪さんとしているので・・・(笑)
by 1275GT (2012-10-25 21:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。