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果たしてハイブリッドは愛せるのかな? (’09北海道旅行) [北海道旅行]

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自動車リサイクル法が施行されてからこっち、道端の廃車体もめっきり減って、
もう“涙もん”の’60年代商用車等は、めったに見られません。
でも、ここ北海道では土地が広いせいもあるでしょうが、
役目を終えたトラクターやクルマなど保存、保管されているのを良く見ます。



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このように道端に躯を晒してるのもあれば、きちんと屋内にしまってあるのも見かけます。
厳しい自然環境の中、土に返ろうとしている4ツ目のトヨエース・・・
立派に仕事をし終えた自信と風格がありますねぇ・・・

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こっちはどうやらサニトラのロング、それもマニア好みの丸目のようですね。
サニトラは、伝説の名機A-12の最後の搭載車として、
A型エンジンの信奉者に愛されていました。
中古車が安く手に入ることもあり、チューニングカーのベースとしても人気がありましたね。
有名なのは、A-15に鍛造ピストン、Hコンに削りだしクランクで、
およそ200HP近くのハイパワーを出して、さらにOHVのままで1万回転も回り、
ゼロヨン12秒台!と言う驚異のトラックでした。

と、すぐにヲタクモード全開になっちゃうのも悪い癖で・・・(笑)

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もっとも、畑の隅のこのサニトラは、長年の役目を終えて、
自然の中でのんびりと眠っているのでしょう。
運転席のシートに被せたカバーに、オーナーの愛着を感じますね。

って、なんにでも食いつきますが(笑)、古いクルマは特に目がありません。

前にも何処かで書いたのだけれど、生まれついてのクルマ好きです。
最新のメカも、太古のヴィンティージカーも、わけ隔てなく全てに興味が湧くほどの・・・
もしかなうことであれば、この世にある全てのクルマを運転してから死にたいと(笑)

さらに誤解を恐れずに言うならば、愛すべきミニもその中の1台に過ぎないし、
決してミニがクルマ趣味のすべてでも、これでお終いという“上がり”のクルマでもありません。
ただ、もう20数年も付き合っているのに飽きることが無いので、“卒業”は出来ないでしょうねぇ。

と、ただのクルマ好きのオッサンは熱く語るのでした(笑)

オッサン?か・・・だとすれば、急がなければ・・・(謎)
年々目が悪くなり、免許更新は薄氷を踏む思いだったし、
若い頃サーキットで培った(嘘)動体視力もどんどん衰えてきています(悲)

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で、今回北海道旅行のアシとして、プリウスに乗ってみることにしました。
ハイブリッドなる流行のメカニズムを知らずして、クルマが好きだなんてとても言えません(笑)
ただ、残念なことにバックオーダー山積みの新型ではありませんでしたが・・・

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5月発表説を信じて、新車・禁煙車の指定で予約していたのですが、
期待は見事に裏切られてしまいました。
レンタカーに廻す余裕はまだ無いということでしょうね、
でもなぜか窓口で2500円の戻りがありました(笑)
厳密に言うと旧型(NHW 20)も廉価版として生き残り、
今でも新車を買うことは出来るのですが・・・

長いことこの分野で“独り占め”の感のあったトヨタですが、
ホンダにインサイトという「隠し玉」を放られ、冷や汗をかいたのでしょうね。
慌てたトヨタは余裕で“チョイ見せ”してきた新型(ZVW 30)を値下げせざる得なくなり、
お買い得感がグッと増したために、注文しても半年待ちになってしまったと言うわけです。

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前置きが長くなりましたが実を言うと、プリウスはおろかハイブリッドは初体験で、
ディーラーの試乗さえしたことは無かったのです。
トヨタレンタのおにいさんに、ざっとコクピットドリルを受け、
「プリウスは、運転したことがありますか?」
「いえ、初めてです・・・」
「ボタンを押してもエンジンはかかりませんが、そのまま発進してください。」
「えっ、エアコンは使えないの?」
「エアコンは電動です。」
「えぇー!」
なんて言う会話の後に、恐る々々旭川の街にスルスルと乗り出しました。

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アクセルをグイと踏むと、あの懐かしい安物1500ccのエンジン音が、
フィルターのかなたからかすかに聞こえてきます。
太古の「アイドルカット」の付いたカークーラーを知るオッサンは、
(信号で止まるたびに、コンプレッサーがカットされてぬる~い風が出るアレよ)
止まるたびに全ての音が無くなってシーンとなるのに、
エアコンだけがそよそよと風を送るのが不思議で・・・(笑)

日頃、ミニのガチャガチャうるさいギヤノイズや、キャブの吸気音に慣れた耳には、
何も無い・・・と言うのがとても不安なのです。
また、もう1台の愛車、直噴ターボのゴルフは明らかに味付けされたエンジン音で、
エンジンの存在をはっきりと主張して、独車特有の個性を出そうとしています。

そういう、味や感覚、趣味や好き嫌い・・・なんてクルマには必要ありません!
って、主張されているようで、うーん何か嫌だなぁ・・・

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止まっているときはホントに無音か?
ボンネット(アルミ製です)に耳をつけると、かすかに何かのファンのような低いうなり音がします。
すっかり疑り深くなったオッサンは、何度もこの動作を繰り返したのでした(笑)

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だんだん慣れてくると、モーターと+エンジンの境目がなんとなく分かるようになりました。
低速走行中に、エンジンが止まるときの小さなショックもちょっと気になりますね。
しかしモデル末期と言うこともあって、マネジメントシステムはかなり熟成されており、
ただのシロートテスターがどんな運転をしようとも、破綻をきたすことなどあるはずも無く・・・(笑)
とても快適な移動手段に徹するのでした。

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ラジコンみたいにモーターで走るクルマなんて・・・と思っていたのですが、
次第にスルスルやシーンに慣れてくると、こういうのもアリかななんてね(笑)
まるで、未来の乗り物に触れた科学少年のように、次から次に新たな興味がわき、
さらにそんな最新の技術が、普通の4ドアのセダンに仕組まれているなんて・・・
まる二日乗って返すときに、ちょっと名残惜しい気になったのも事実です。

山道や高速道路、街中など、興味本位でアクセルを開けて走った結果は、
走行457kmで消費したガソリン17ℓ、燃費は26.9km/ℓ
お見事、と言うほかはありません。
ただ、同じレンタカーでヴィッツとの差額4500円を取り返すには、
もう500kmほど走る必要がありますが・・・(笑)

新しく最新のクルマを作るための製造コストや消費するエネルギー資源・・・
消耗品(主にバッテリー)の交換時期や費用等、問題は山積でもそれには関係なく、
おそらくここ数年のうちに、ハイブリッドはかなりの車種に普及することでしょう。

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一番のエコは、古いものを捨てて新しいものを買うことではなく、
使えるモノは大事にして最後まで使うこと・・・だと、道端のトヨエースが教えているのに(笑)

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コメント 18

ベアトラック

私も、ハイブリッド・カーはいまだに未体験ゾーンです(苦笑)
一番のエコは、古いものを捨てて新しいものを買うことではなく、使えるモノは大事にして最後まで使うこと・・・全く同感ですね。
by ベアトラック (2009-06-29 13:41) 

merci

私も同感です!!
エコになるから買う人は少ないでしょうねぇ〜
燃費がいいから・・・って、事でしょうね!
トヨタの何でもかんでもハイブリッド・・どうなんでしょう。
by merci (2009-06-29 22:10) 

ちんたん♪

この頃はタクシーがプリウスですね。
静かですね。
電動エアコンだけ売ってくれ!(爆)
by ちんたん♪ (2009-06-29 22:58) 

1275GT

ベアトラックさん

いったい何の根拠があるのかは知りませんが、
13年を経過したクルマは自動車税が高くなります。
大事にしているとペナルティが課せられるのですね。

さらに今回は、それを捨てて新しいのを買うとお金がもらえるのです。
もちろん使われるお金は我々の税金です!
つまり税金は、回りまわって自動車会社に入る?・・・ですよね。

そのうちに、13年以上古いクルマを運転すると罰せられるんでしょうか?


by 1275GT (2009-06-30 00:06) 

1275GT

ロンツーさん

さすがトヨタ、そつなくまとめて、とても良く出来ていました。
多分、新型はもっといいんでしょうね。
でも、膨大な開発費を考えると“あんな値段”では儲からないはずです。
多分、ハイブリッドは“両刃の剣”になりそうですね・・・

移動距離の長い北海道では、プリウスがやたら走っていましたよ。

by 1275GT (2009-06-30 00:23) 

1275GT

ちんたん♪さん

電動エアコン、欲しいですねぇ。
スーパーGTを戦うGTRに、エアコンが付いたそうです。
あんなスパルタンなレーシングカーだって、涼しくドライブできるのに・・・

ウチらのは、真夏にヒーターまで動員するような“超熱車”ですからねぇ(笑)


by 1275GT (2009-06-30 00:31) 

かずぽん

はじめまして^^
記事に惹かれて思わずコメントしちゃいました^^;

プリウスにはじめて乗った時の感じ まさに 同じでした(笑)

ちなみに、ワタクシも古い車を大事に乗ってるんで、税金が上がったりエコ替え なんてのもなんか納得いかないんですよね~

物を大事にする人は日本には要らないのか?!?


by かずぽん (2009-06-30 14:46) 

道楽オヤジ

こんばんは。今後は間違いなくHV、EVカーは増えて行く事でしょう。そして旧車は間違い無く減っていくでしょう。時代なのかもしれませんが、寂しい限りです。ミニのような単なる一般大衆車が特別扱いされる不思議な環境になりましたが、少しでも後世に残していただくように、ミニに関係するメーカー、お店には頑張って欲しいですね。そしてワタシ達も。
by 道楽オヤジ (2009-06-30 20:02) 

1275GT

かずぼんさん

コメントありがとうございます。

古いクルマに乗ることは、次第に厳しくなってきましたね。
車検が取れなくなったら・・・ちょっと心配です。

モノを大事に使う、資源の無い日本では当たり前のことなのに・・・
by 1275GT (2009-06-30 21:51) 

1275GT

道楽オヤジさん

初めてハイブリッドカーに乗ってみて、技術の進歩に驚かされました。
古い車に乗ることは、確かに環境にはマイナスかもしれません。
でも、その分の負担金として高い税金を払っているのです。
しかし、その税金を“エコカー減税”などと言う「ばらまき」に使われるのは、
なんだか納得がいきませんねぇ。
まぁ、いつの世も“先生方”の価値観は庶民とは離れていますからね(笑)

ウチのミニたちの主治医は私より若いのですが、、
今度、酒・タバコを少し控えるように言わなきゃ(笑)




by 1275GT (2009-06-30 23:11) 

JUN

先日、もう1台の車のオイル交換中に新車のプリウスの説明を受けました。確かに最新の技術満載なんでしょうけど、ピンとくるものがない・・・。
この車でどこへ行こうというイメージが湧きませんでした。
なんとなくですが、子どものころ、車のグリルのデザインが人の顔に見えていた頃があるんですが、どうも最近はみんな同じに見える~
子どもじゃなくなったっていうことでしょうか?笑

by JUN (2009-07-01 12:55) 

1275GT

JUNさん

JUNさんもそう思いましたか、
今の車は、まるでシロモノ家電の様に存在感を消しています。
「乗ったら楽しいだろうなぁ」より、「いかに楽に移動できるか」に、
視点を置いて作られているんですね。
クルマ社会では“道具”としての存在が優先するんでしょうね。

確かに、フロントマスクだけを見るとみんなコワイ顔をしていますね(笑)

私くらいになると、ミニの顔を見ただけで、その日の調子が分かります(爆)
by 1275GT (2009-07-01 20:44) 

ちんたん♪

トヨタ+アストン
ですかね~
295?
Miniは305(307)

被せてみる?豊田さん!
そろばん弾いてみて!!!!

by ちんたん♪ (2009-07-02 00:13) 

1275GT

ちんたん♪さん

レースもなさる新社長のつてだそうですが、
スマート・ブラバスにでもぶつけるつもりでしょうかねぇ(笑)
最も本家では、足を固めたハイチューン版が控えているそうで、
こちらは500アバルトあたりと・・・(ニヤリ)

赤字、赤字と言っておきながら、GMの尻拭いまでしているし、
“世界の巨人”は・・・金もってまっせ(笑)

唯一、F1をやめないのは偉い・・・かなぁ?
でも今年勝てないと・・・かなぁ?

by 1275GT (2009-07-02 08:06) 

いっぷく

クラシックカーやもっと大昔の蒸気自動車など、ここに掲載された写真のように雨ざらしで放置されていたもの、または廃屋になったようなガレージにあった車をこのようにきれいに復元レストアしましたという写真を見ます。
英国でクラシックカーがいまだに現役で走っている理由の一つには数十年以上経過した車にはかなり税金優遇されているので保有者が多いという記事を読みましたが(真偽は未確認ですが)そんなこともある意味でエコですね。
by いっぷく (2009-07-02 10:20) 

1275GT

いっぷくさん

米国でも、一定の年数を経た旧いクルマは税金を優遇されています。
日本ではクルマは文化にならない“後進国”とはいえ、
欧米との格差には驚くばかりです。
旧いクルマの愛好者にとっては、とても不幸なことですね。
by 1275GT (2009-07-02 20:41) 

ねこざかな

先日、ホンダのディーラーに行ったついでに、二代目インサイトの試乗をしました。ハイブリッドとは言っても、二代目プリウスとはかなり感じが違って、ふつーのクルマっぽかった・・・「ハイブリッドらしさ」を期待するならプリウスの方が面白そうでした。ただ、どっちも、ファミリーカーとしては低すぎる天井はなんとかならんものかと(苦笑)

二代目プリは街乗りで20km/hに届かないと聞きましたが、さすがに北海道では水を得たサカナのようですね。
by ねこざかな (2009-07-03 01:20) 

1275GT

ねこざかなさん

そうなんですよ、「調べてみたらマ〇ダでした」(笑)
上手く乗ればデ〇オも同じくらいの燃費で走れます・・・と、
この場合、排ガスのことには触れられていませんが、
今あるものを工夫して、上手に使うという観点から見ると、
こっちの方がエコじゃないのって言うことですね。

インサイトはシビックハイブリッドの応用で、
いわゆる“マイルド”ですからねぇ。
開発費はもちろん作りもプリウスの方が、お金がかかっていますし。

屋根の低さは、多分にタワーパーキングのせいですね。
営業車としての需要も無視できないくらいあるんでしょうね。


by 1275GT (2009-07-04 08:22) 

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