「北斗星」で帰ってきました （’０９ 北海道旅行）

“乗り鉄”の夢は、寝ながら景色を眺める・・・でしょうか？





楽しい時間は、本当にあっと言う間に過ぎてしまうんですねぇ。
でも、最後の楽しみ・・・「北斗星」のＡ寝台個室「ロイヤル」が待っています（笑）
旭川から札幌へ、スーパーカムイ38号に乗りました。
近未来的なマスクがかっこいい、７８９系特急電車です。


札幌駅で待つことしばし、ＤＤ５１重連に牽かれて「北斗星」が入って来ました。


ブルーにゴールドのライン、１０００番台の特急牽引機です。



「ロイヤル」は4部屋しかない1番“豪華”な個室で、トイレ、シャワー、ＴＶ付きです。


ちょっと古めかしいですが、それがまた独特の高級感になっていますね。


小さなテーブルと回転式のイスもあります。


ルームアテンダントによるウエルカムドリンクのサービスがあり、
ワイン、ウイスキー（小瓶）、お茶、水、氷などが届けられます。
ちょっぴり贅沢な気分を味わえる瞬間ですね（笑）


元を正せば、’70年代製の客車を改造、補修しながら使用している「北斗星」は、
さすがに古さは隠せず、ゆれや振動が結構凄いです。
ガックンと夕暮れの札幌駅を発車しました（笑）


窓外に貨物用ＤＬの一群が、
ううう、暗くてシャッタースピードが・・・


そろそろ、写真も撮れない暗さになってきましたね。


夕食は、旭川で買っておいた「わっぱめし」を食べました。
大きさに違いがありますが、実は片方は上げ底で量は同じという（笑）


暗くなってからは、漆黒の景色をボーッと眺めて旅情に浸っています（笑）
TVはNHKの衛星、ビデオ、ナビを見ることができます。
衛星放送は電波状態に左右されるので、結構途切れたりして見辛いです。
ビデオは２、３年前の邦画が多いのですが、マイナーな作ばかりなのが・・・（笑）


で、今回は食堂車の“グランシャリオ”へ行きました。
予約のディナーが終わると、誰でも利用できるパブタイムが始まります。
平日にもかかわらず結構混んでいました。


窓際のライトは、JR北海道の赤いランプがとても雰囲気があってよかったのですが・・・
昨年のダイヤ改正で半分の本数に減ってしまった時に、廃車になったのでしょうか。


コーヒーを飲みながらまったりしていると、函館に到着です。


ここからは、青函トンネル用のED79に機関車の交代です。


闇の中からゆっくりとED79が近づいてきます。



連結作業を見る（撮る）ために、この日も鉄チャンが何人も降りてきました（笑）


発車のアナウンスにせかされるように車内に戻ります。
深夜ですから乗り遅れると、明日まで帰れません（笑）


シャワーを浴びて、眠りにつきますが、写真の用に窓方向に頭を向けて寝ると、
青函トンネル通過時の騒音で目を覚ますことになります（笑）
まるで地響きのような轟音がしばらく続くのですが、
回を重ねるごとに慣れてしまったのか、今回も眠りについてしまいました（笑）


カーテンを開け放つと、早朝の景色を寝ながら楽しむことができます。
おぉー極楽極楽・・・（笑）


皮肉にも、帰ってきた日が一番の晴天です（苦笑）


最後の贅沢に、朝食は“グランシャリオ”で食べることにしました（笑）


手前の私のが和食、向いの奥さんのが洋食です、
違いは？・・・よーく見ないとわからないくらい微妙ですね（笑）




通路の変化が面白かったので写真を撮りましたが、
もともとは２往復あった「北斗星」がⅠ往復に減った時に、
JR東日本とJR北海道の車両から、状態の良好なものを選んで組み合わせたため、
製造年次の違う車両が混じってしまったのですね。
ちなみに、残った車両はミャンマーへ輸出したそうです。
DD51も一緒に輸出したそうなので、かの地でもブルートレインが走っていますよ（笑）


さぁ、あと数分でこの旅も終わります。



無事上野に帰って来ました。
少し前に到着していた「カシオペア」とのツーショットです。

プランから始まり、実際に出発できるまでがものすごく長く感じるのですが、
終わってみると、実にあっけないです。

さて・・・来年ですが・・・（爆）

＊「北斗星」の売店でチョロQを見たのですが、
　EF81もDD51も以前に買ったので、今回はこんなのを買いました。

D51（デゴイチ）４９８です。
JR東日本が所有する唯一の“走れる”D５１でした・・・
でした・・・と言うのは昨年の暮、イベント列車牽引のため宮城に行っていた４９８が、
信じられないことに、ボイラーの空焚き（人災？）をしてしまい、
現在、ボイラー新造などの大修理中だからです。
はたして無事復帰できるのか？・・・心配ですねぇ。

コメント 13

やっぱりいいですね。
このブログを参考に、いつか旅立ちたいものです。
交通網の変化で寝台特急なるものが次々と消えて行き
輸送と言うよりはアトラクション的な運行のみが残されて
僕が旅立つ頃にはどうですかね・・・無い？
まあ、そんときゃＭｉｎｉで寝台特急です（やったか？）

唯一乗車した事のある寝台特急、インターシティースリーパー
ロンドン→リヴァプールも今は無いのかしらね？

いつも楽しい旅日記をありがとうございます。

by ちんたん♪ (2009-07-13 23:07) 

ちんたん♪さん

寝台特急の旅は、我々夫婦の大きな楽しみです。
ただ、残念なことにJRは徐々に減らす方針らしいです（涙）
最後は臨時列車みたいになるんでしょうかね。
無くならないうちに、ひと通り乗っておきたいですねぇ（笑）

Miniの寝台特急（笑）・・・も楽しそうですが、
今はちょっと元気が出ません。


by 1275GT (2009-07-14 22:17) 

本当にいいですね～
牽引する機関車の交代など絶対はずせないですね。
寝台車も本当にずいぶんと載っておりません。
小学生の頃の記憶しかありません。
富士だったと思いますが、途中で立ち食いうどん（名古屋かな）食べたり、ほとんど寝なかったように思います。確かB寝台の３列でした。
どんどんなくなっていきますよね。
すべて昭和の遺物なのでしょうか・・・。
哀しいです！

by JUN (2009-07-16 17:09) 

JUNさん

今回初めて深夜に車外に出て見ました。
写真を撮りながら、置いていかれそうな錯覚に陥り、
ちょっとドキドキしました（笑）

「北斗星」には解放B寝台もあり、
旅の醍醐味はこちらと言われるかもしれませんが、
我々老夫婦には歩いて５秒のところにトイレがある、
個室は本当に助かりますね（笑）

札幌まで新幹線が通ったら・・・
その時がこの列車の最後でしょうね（涙）

by 1275GT (2009-07-17 08:16) 

食堂車って、何か特別な雰囲気があるように思います。
鉄道マニアではありませんが、いつか寝台車に乗って、ゆったりと贅沢な旅をしてみたいですね。
by ベアトラック (2009-07-17 21:10) 

ベアトラックさん

名物の駅弁も楽しみですが、食堂車はやはり特別です。
ディナーもいただいたことがありますが、
値段はともかく雰囲気は上々ですねぇ（笑）

あまり贅沢はできませんが、続けていきたいものですね。
by 1275GT (2009-07-18 08:25) 

yuki999さん

nice!有難うございます。

by 1275GT (2009-07-18 08:31) 

そうですね～
新幹線・・・。
新幹線が出来るまで、旧国鉄は黒字だったとか。
すべての元凶とはいいませんが、あの頃から何か変わってしまったのかもしれません。
以前、飛行機の嫌いな後輩が新婚旅行に北海道に行く時に、北斗星に乗っていきました。しかも、嫌いなはずのステーキを北斗星の食堂で食べたと自慢げに話してたっけな～
自分に最初に結婚式の司会をさせた奴ですが・・・。
いつか乗りたいな～
by JUN (2009-07-18 12:39) 

JUNさん

新幹線は便利さと引き換えに、
多くの愛すべきものたちを遺産にしてしまいましたね。
そんな“遺跡”をまたひとつ探検してきましたよ・・・（笑）

実は、カシオペアの食堂車でステーキを残してしまったことがあります。
ディナーを待ちきれずに、上野駅で買ったトンカツ弁当を食べてしまったのが原因ですが・・・（笑）
by 1275GT (2009-07-18 23:31) 

ミャンマーのブルトレ・・・それはそれで旅心を誘う響きですね。
いつの日か、わざわざ乗りに行くツアーが企画されたりして（笑）
by ねこざかな (2009-07-21 02:39) 

ねこざかなさん

その手がありましたね、「ミャンマーの北斗星」・・・（笑）
ヘッドマークもサービスで付けたのかなぁ・・・（爆）

ニュースで見ましたが、何でも冷房がよく聞くと好評のようです。
それにしてもすごい使われ方してましたよ（笑）

by 1275GT (2009-07-21 12:55) 

外観を外から見るのもなかなかよいですが、運転席ものぞいてみたくなりますね、まあありえないことですが運転席に座って動かしてみたい。
食堂車の雰囲気もいいですね、体験してみたくなります。
ほんと旅はいいですね、やがて旅も終りに近づく頃はちょっと切なくなります。
by いっぷく (2009-08-01 09:36) 

いっぷくさん

走っているところも外から見てみたいですねぇ（笑）
早朝の線路脇でカメラを構えている人を見るたびに、
いつかは、列車撮影のために北海道へ行きたいと思っています。

運転は、Ｎゲージで楽しんでいますが（笑）、
今は実物を体験運転させてくれる施設もいくつかあります。
北海道ではＳＬの体験運転をさせてくれるところも・・・

今回は４泊５日でしたので、旅の終わりの切なさもひとしおでした。

by 1275GT (2009-08-01 10:00)