ビートルズと謎のクルマ達(あこがれのクルマ編) [ザ・ビートルズ]
何もしないうちにもうひと月近く・・・
なかなか気分が集中できずに、更新も出来ませんでした。
せっかく興味津津のネタなのに、何故か筆が少しも進みません(凹)
まぁ焦らずにのんびり続けていくことにしましょうね。
ポールが最初に買ったあこがれのアストンは、’64年のDB5で色はブルーです。
ミニカーはソリドですが偶然にも’64年製造のものです。
この時代のソリドはプロポーションがとてもいいですね。
実車はコレですが、本物だとするとブルーと言うよりネイビーブルーに近いですね。
ナンバープレートが失われているので真贋の程は不明ですが、
元ポールのクルマとして、後にオークションにかけられたようです。
で、なぜアストンのDB5かと言うと、もちろんこの映画を見たからですね。
カッコイイ、このクルマが絶対欲しい・・・と思った・・かどうか(笑)
ロンドンで気軽にファンにサインをするポールは、アストンマーチンが大のお気に入りでした。
ビートルズも売れ始めて・・・とてもいい時代でしたね・・・
この頃付き合っていた新人女優のジェーン・アッシャーと、
スイスに旅行したのもこのアストンでした。
ミニカーではコーギーにもこんなカッコいいコンペティションモデルがあります。
フロント周りのデザインから、ベースは初期のDB4です。
ポールはよほど気に入ったのか、新型のDB6(色は濃いグリーン)に乗り換えます。
ホイールベースを若干伸ばし、フロントウインドウを寝かせたスタイルは、
洗練されてさらに“カッコ良く”見えますね。
仕事を離れても仲の良かったロードマネージャーのマル・エバンスとは、
このDB6でよく旅行にも行ったようですね。
ルマンに参戦したDP215で効果のあった“カムテール”も取り入れられました。
これがルマンカーDP215のリアスタイルです。
当時最新の空力対策、コーダトロンカですね。
あえて空気の流れを断ち切ることで渦を発生させ、
リア周りの空気の流れを良くする革新的な技術でした。
このDB6はナンバーもそのままに現存しています。
特集した旧車誌の写真を見る限り、きれいにレストアされたようですね。
自宅に帰ったところをファンに撮られたようですね、これはDB6でしょうか?
まるでふだんのアシのようにアストンを乗り廻していたんですね。
自宅の門の前で、チラッとDB6のテールが見えるでしょうか?。
カラーで撮られたグリーンのDB6は珍しいです。
DB6の中からファンのサインに応じるポール。
写真の色調のせいか、深いグリーンには見えませんね。
このブルーのルーフはDB5のものでしょうか?
それとも・・・
モデルは古い英デインキーですが、味があって好きです。
今年、ウィリアム王子とキャサリン妃がバッキンガム宮殿から公邸へ向かったのも、
DB6のオープン(ドロップヘッドクーペ)でしたね。
もちろんあちらは、バイオエタノール燃料で走るエコカーに改造済みでしたが・・・
ある意味、あこがれの暮らしにの中のクルマだったのでしょう、
キャンベルタウンの農場ではもっぱらランドローバーでした、
この角度の写真をみると、ただのキャンバストップではないような・・・
というわけで、コレだろうと(笑)
窓の配置とか、数とか・・・
モデルはビテセですがボンネット上のスペアは後加工です(笑)
最も実物は渋いグリーンだそうな(スタンダードさん談)
次に紹介するのが黒いファセル・ベガ、こいつは手ごわいですよ。
ポールはよくこんなレアなスポーツカーを知りましたねぇ(笑)
元々ボディメーカーだったファセル社が’54年に生産を始めたファセル・ベガは、
アルミ等を多用したボディに米国クライスラー社のV8、6.2Lのパワフルなエンジン、
さらに上質な革をふんだんに使った内装等、当時としては超豪華車です。
主なオーナーには、レーシングドライバーのスターリング・モスや画家のピカソ、
映画俳優のトニー・カーチスなどそうそうたる面々が名を連ねていますね。
モデルはIXOですが、同社の作としてはとても良く出来ています(失礼)
あまりクルマに興味がないのかな・・・と思っていたリンゴも、
実はファセル・ベガを持っていました、しかも色は赤です(笑)
ただ、ステイタスとしては所有する満足感があったのでしょうが、
足回りやブレーキがパワーに付いていけず、クルマとしての完成度は低かったようです。
プロバンスの完成品にナンバーもドンズバのリンゴのファセルがあります。
もう絶版でお値段もお高いですが・・・(笑)
ファセル社はさらなる拡販をねらって、コンパクトなモデルも作りました。
それがこのファセリアですが、1.6LDOHCのエンジンは自社開発でした。
しかしこのエンジンの信頼性に問題がありトラブルが続発して、
エンジンをボルボ製やBMCの6気筒に変えたりしましたが、
結果としてファセル社の倒産を早めてしまいました。
モデルはソリドです。
日本のイベントで良く見る、ストーリーのある有名なファセリアです。
元気よく走れるまでに相当な時間と対価が必要だったでしょうね。
リンゴの話題をもうひとつ、
今まさにドアを開けようとしているのは、彼のラドフォードミニですね。
ガラスに凍結防止剤のシールが張られています。
どう見てもビートルズとは縁のなさそうなこのストリートロッドは、
’84年にポールが作った映画「ヤァ! ブロード・ストリート」に登場するいわば“劇中車”です。
サントラ盤はまずまずだったのですが、映画そのものの評価は良くなかったみたいですね。
それにしても・・・なぜこのクルマなんだろう(笑)
映画と言えば「LET IT BE」の中に登場するこのランボはポールのものです。
当時、ランボルギーニ400GTの右ハンドルが何台作られたかは知りませんが、
かなりレアなはずです。
この落ち着いたカラーといいとてもカッコイイですねぇ(笑)
このクルマもオークションで落札されたようですが、邦貨1600諭吉とは・・・買えばよかった(爆)
本物は置く場所がないのであきらめましたが、ミニカーなら何台でも(笑)
ミニチャンプスのオレンジも結構悪くないかなぁ。
最近はもっぱらリアシートの住人ですが、レクサスのカラーもやっぱり微妙に渋いですね。
今回のとっておき1枚、クルマはDB6、隣にはリンダ、後ろのワンちゃんはマーサ、
そう、ホワイトアルバムに登場する「マーサ・マイ・ディア」のマーサです。
ぽっちゃりしたポールから’68年頃と思われます(笑)
ただ、ボディカラーがグリーンぽく見えないのは気のせいでしょうかねぇ。
さて次はクルマ好きにはこたえられない、ジョージの謎だらけのカーライフ編ですか(笑)
2011-11-13 18:38
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コメント(16)
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ミニ以外のの愛車歴も面白いですね。
日本でも最近はBS日テレで「おぎやはぎの愛車遍歴」
なんてゲストの愛車歴を辿る番組が放送されてますね。
なかなかタイミング的に見られてないのですが
楽しそうですよ。
by つんじ (2011-11-14 10:31)
さすがGTさん!
ポールやリンゴ、ジョージの写真もすごいですが、そのモデルが次々と出てくるところが・・・。(驚)
ビートルズの音楽もちょっとかじったくらいで、その実生活?はほとんど知りませんでした。
しかし、渋いカラーですね。
国産でも渋いソリッド出ないかな~
そういえば、今度ジョージの自伝的な映画がDVDになるとラジオで流してましたが、いつ映画館でやったのでしょうか?
by JUN (2011-11-14 23:48)
こんばんは、アストンに初期のランボ・・ファセルってメーカーは知りませんでした。ポールは通ですね。先日NHKの深夜音楽番組「ソングス」はビートルズ特集でした。ジェーン・アッシャーは、あのピーター・アッシャーの妹なんですね。来日公演のオープニング曲とか見応えがありました。
by komakura (2011-11-15 02:27)
ポールたちのクルマ遍歴をこれほどまでに把握していらっしゃるとわ・・・
しかも、遺漏なく揃えていらっしゃるとわ。
ほんとマニアって・・・もとい、ただただ感服しきりであります!
by ねこざかな (2011-11-15 04:28)
つんじさん
実は、ビートルズ全員がミニに乗っていた・・・
と、言うところからすべてを調べてみたくなりました(笑)
何気なく見逃していた写真の片隅に、
写り込んでいた意外なクルマ・・・
謎解きは、まるで考古学のような面白さがあります。
その番組は面白いと聞いていますが、
自分もまだ見ていません(苦笑)
最近、TV見てなかったもので・・・
by 1275GT (2011-11-15 20:51)
JUNさん
気付いたら、相当重いテーマです。
必要に応じてミニカーも買い足さなけりゃいけないし(笑)
でも、カーライフから見たビートルズも実に面白い。
出来るところまで頑張ってみます(爆)
「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」
のことですね。
今週末から今月いっぱい上映されるようです。
上記のタイトルで検索すると上映館がわかりますが、
さすがに少ないですねぇ(笑)
「ジョンレノン・ニューヨーク」っていうのもありますが、
こっちは映画館で見るのもひと苦労です。
どちらもDVDがあるので、自分はそっちにしますよ(笑)
by 1275GT (2011-11-15 21:04)
komakuraさん
ファセルは10年間くらいしか存在しなかった、
フランスの高級車メーカーですが、
今でもマニアには根強い人気があります。
ジョージは12気筒のフェラーリのような速いクルマが大好きですが、
ドライビングのセンスはポールの方が上だという説もあります(笑)
ご存じのように、ピーター&ゴードンの「愛なき世界」を始め、
ヒット曲の多くは、レノン・マッカートニー作です。
by 1275GT (2011-11-15 21:25)
ねこざかなさん
ホントはすべて当時もんのミニカーを並べたかったのですが、
メーベとかポリトイなんかはとっくに換金してしまったので、
“いいところ”がすべて中華製っていうのが残念です(笑)
しかし、今はどんなレアな車種もミニカーがあるんですねぇ。
まぁお金さえ出せばっていうことですがね(笑)
by 1275GT (2011-11-15 21:44)
彼らのほとんど全ての画像が、アルバム発売時期を基準としたルックスの変貌に驚いていた当時(若さゆえ?UKらしいサイケデリックな七変化)だったはずです。
まさかのBeatles maniaでも、誰も着目しなかった偶然の片隅に写り込んだクルマの、それも窓枠、テールランプ、Aピラーなどのパーツ検証から、パズルを埋めるごとく、たどり着いた60年代のスーパー・カー車種遍歴でしたものね。すみません、息切れ(笑)、一挙に書き過ぎました。
それぐらいに、熱く驚愕した新しい視点のブログです。
名著として名高い『Beatles gear』よりも→迷著『Beatles cars』として
今後は学会発表(何処?)するしかないネタですね師匠!(弟子談)
by スタンダード (2011-11-16 00:02)
スタンダードさん
常日頃、旧いクルマには少しは“語れる”自信がありましたが、
思わぬところで知識のなさを露呈しちゃいましたね(笑)
いやぁ難しいのなんの・・・
間違った仮説を書いちゃったりして、密かに書き直してます(冷汗)
師匠?っていつからウチは徒弟制度になったんでしたっけ(笑)
いっそ、「ビートルズ道」の家元制度かなんかにして、
ポールのサイン入りの壺でも売りますか、ご一緒に・・・(爆)
by 1275GT (2011-11-16 12:45)
更新ありがとうございます!貴重な画像満載です。
自分はスポーク・ホイールフェチなんだ、と自覚しました(爆)。
by T-Bone (2011-11-19 12:38)
T-Boneさん
思いがけず大分間が空いてしまいました。
資料の検証や手持ちのミニカーの“捜索”など、
結構重いネタではあります(笑)
まぁ、ライフワーク?としてボチボチやっていきますよ。
この時代のスポーツカーはやはりスポークホイールですよね。
磨きこまれたスポークホイールはとてもかっこいいです。
近年ミニカーでも、エッチングの技術を駆使した、
精巧なスポークホイールが多くなりました。
最も安価に手間をかけられる中華製あっての話ですが・・・(笑)
by 1275GT (2011-11-20 09:04)
携帯から前にコメントしたのですが・・・失敗?
色々書いたのに・・・(笑)
で、再見してむむっ!?と思ったのは!
レクサスのリアシートに住人ってP.Mなんですか!?!?!?
by ちんたん♪ (2011-11-20 14:57)
ちんたん♪さん
あららーっ、色々見たかったのに(笑)
あの写真のレクサスLS600hLにエスコートされて、
今まさに乗りこもうとしているのが“御大”でしょう。
もはやハイブリッド車は、洋の東西を問わず著名人の必須アイテムです。
あの年齢で自ら渋いアストンを転がしていたら・・・カッコいいだろうなぁ。
by 1275GT (2011-11-20 17:27)
ポールのアストンですが、ご参考になればと思いまして。
ご存知だったらスミマセン!
http://jp.autoblog.com/2012/11/07/paul-mccartneys-aston-martin-db5-sells-for-495k/
by つーちゃん (2012-11-13 15:22)
つーちゃんさん
情報有難うございます。
DB5がオークションに出品されたことは知っていましたが、
思ったほど値が付きませんでしたね。
リンダのピンクのミニクラブマンは現存が確認されましたが、
相変わらず全貌はつかめません(苦笑)
これからも、新情報がありましたらよろしくお願いいたします(笑)
by 1275GT (2012-11-13 21:15)